株式会社Fast Fitness Japanは、マスターフランチャイジーであるエニタイムフィットネス事業を中核に、
スタジオフィットネス事業並びにEC物販事業を展開しております。

当社グループでは、気候変動問題を経営の重要課題のひとつと捉え、積極的に対策に取り組んでおります。
気候変動に関する重要事項については、ESG委員会(※)で審議し、定期的に取締役会へ報告しています。ESG委員会は代表取締役社長を委員長とし、当社の重要課題について報告と審議を行う場です。2025年3月期は、開催した3回の委員会すべてで気候変動に関する審議を行い、部署を横断した課題の共有と実行計画の策定を進めました。
※体制の見直しに伴い、名称を変更する場合があります。
当社グループは、マテリアリティの1つに「地域の健康・安全を担うインフラへ」を設定しています。気候変動対応はこのマテリアリティ実現の重要課題の一つであり、気候変動シナリオ分析を行い、気候変動のリスクと機会による影響を把握するとともに、省エネルギーやCO2排出量削減などの目標設定と進捗の管理を実施しています。
① 2℃シナリオと4℃シナリオ
分析にあたって定義するシナリオ群は2℃シナリオ、4℃シナリオの二つを採用しました。パリ協定目標として提唱された1.5℃シナリオについては、現状予測される世界観を特定するデータの収集が不十分と判断し、今後の分析課題としております。
② 分析の範囲
算定範囲は、当社グループの燃料消費、並びに電気の使用によるCO2排出量(Scope1及びScope2)としています。
③ シナリオ分析
特定された気候変動リスクを基に、シナリオ分析を行い2030年の世界観を考察しました。シナリオ分析では、フィットネスジムの事業運営を「出店計画・事業計画」「出店開発」「保守・管理・運用」の3つのフェーズに分け、2℃シナリオ、4℃シナリオのそれぞれにおいて、「規制」「技術」「市場」「評判」「物理的リスク」など起こり得るシナリオの分析を2022年3月に行いました。

当社の主要事業である、フィットネスクラブ運営事業に関して、将来予想される気候変動に関するリスク・機会を把握する作業を行いました。

※「ZEB」
Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略。高効率設備や再生可能エネルギー導入により、快適な室内環境を実現しながら、消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建築物。
シナリオ分析に基づき、2030年に予想される財務インパクトの算定を行いました。
2℃シナリオにおいては、炭素税の導入や、再エネ導入コストの増大、フロン規制の強化に対応する費用が主要な財務インパクトとなり、その額は約164百万円と想定されます。4℃シナリオにおいては、規制の導入は進まない代わりに災害の発生頻度がより上昇すると考えられ、財務インパクトは、約5百万円と想定されます。
上記算定から、よりインパクトの大きい2℃シナリオを重視して今後の対策を立てることが重要であると考えております。

エニタイムフィットネスにおいては、1店舗あたり平均で46.4t/年のCO2が排出されていると算定されました。当社の展開するジムはプールや温浴施設を持たないため、フィットネスジムの中では現時点でもCO2排出量は比較的低く抑えられています。(1㎡あたりで比較)

算定したCO2排出実績をベースとして、排出量削減の具体的対策を様々な角度から検討した結果、2030年に2021年3月期比で1店舗あたりのCO2排出削減量を50%とする目標を設定しました。
2025年3月期の1店舗あたりのCO2排出量は以下のとおりとなっております。

脱炭素目標達成に向け、直営店舗の再エネ電力メニューへの切替えをはじめ、節電、節水の取組みや再エネ発電設備の導入などの取組みを着実に実施してまいります。
